ビジネスシーンで「表現が回りくどい」とか「端的に説明するとどうなるのか」などと言われたことがある方は少なくないのではないでしょうか。もしくは上司との会話や客先での会話で言葉の意味がわからず困ったことがある方もいるかもしれませんね。
そこで今回はビジネスをするにあたってサラッと使えたら端的にこちらの想いをきちんと伝えられたり、会話でも困らないよう、いくつかかっこいい言葉をピックアップし、紹介していきます!
~もくじ~
逆も然り
「然り」は、「その通りだ」という意味であり、「その言っていることの逆」が「然り」なので、「逆も同様である」という意味です。たとえば、「体の健康は心の状態にも影響する、逆も然り」というのは、「体の健康は心の状態にも影響する、逆も同じだ」という意味です。
ご査収ください
メールなどで何かを客先に収める際に添える一文で、「内容をよく確認してお受け取り下さい。」といった意味になります。丁寧さを出しつつも相手方に確認義務を負ってもらうため、言った、言わない、知らない・聞かされていないということを防ぐこともでき、非常に便利な表現です。
ざっくばらん
「ざっくばらんに打ち合わせをしましょう」など、会議などで多くつかわれる言葉で、この場合「畏まり過ぎず、本音ベースで意見交換しましょう。」と言われていると理解しましょう。
「ざっくり」と似ていることから、概要だけをおおざっぱに説明する際などに使用されることもありますが、これは誤用です。
忌憚〔きたん〕
ビジネスシーンでは「どうぞ忌憚のないご意見を。」などと使われ、「遠慮せずに」という意味です。そう言われた場合には、思っていることをしっかりと伝えるようにしましょう。
敷居が高い
誤用率が非常に高いこの言葉は、「スペックや格調が高過ぎるなどの理由から行きにくいこと」だとして使用しているケースが見られます。
しかし、この「敷居が高い」というのは本来は不義理や面目のないことがあって行きにくいことを指します。こちらのミスで先方に迷惑をかけてしてしまった際、足が向かない状態を「ご迷惑をお掛けした企業に行くのは敷居が高い」などと表現します。
なんとなくのイメージで「ハードルが高い」と混同してしまっている可能性のある言葉です。
失念〔しつねん〕
「(約束などを)うっかり忘れること」をさします。
ビジネスマンとはいえ人間なので、「つい」「うっかり」というなんのロジックもない理由で約束事を忘れることはないとは言い切れません(本来あってはならないことですが)。
そんな “とんでもないやらかし” を、何となく軽い感じかつ丁寧なニュアンスで伝える際に「大変申し訳ござませんでした。こちら失念しておりました。」と潔く伝えると良いでしょう。
詳らか〔つまびらか〕
トラブルが発生した際に「つまびらかに説明してください」などと使われ、「詳しく、事細かに説明するように」と言う意味で使われます。
手前味噌〔てまえみそ〕
「手前味噌ですが、弊社の〇〇という点が××には適しています。」など、自分で自分を褒めること、つまり自慢のことです。
言葉の語源は「自分(=手前)がつくった味噌を互いに自慢し合ったこと」だそうです。
端的に「自慢」といってしまうとやや憚られますが、「手前味噌で恐縮ですが」などのような謙遜した表現を用いることで、“自分のことを褒めるようで恐縮ですが” といった意味になります。
最後に
今回はサラッと使えるとかっこいい言葉を紹介してきました。かっこいいだけでなく、こちらの発言の意図をしっかりと伝えたり、会議などで的外れな発言を防ぐと言う意味でも今回消化した言葉は最低限理解しておくと良いでしょう。