2022年に引退を表明した有名アスリート10選

2022年に引退を表明した有名アスリート10選

どれだけ優れたスポーツ選手でも、いつかは第一線から退く日が来るもの。あるものは花々しく、あるものは泥臭く、引き際にもその選手の美学が現れます。

今年も惜しまれつつ多くのレジェンドアスリート達がその競技人生にピリオドを打ちます。今回は惜しまれつつも今年引退の海外選手6人、日本人選手4人の計10人をご紹介します。

世界のレジェンド達

アルバート・プホルス

今シーズン限りで引退を表明したアメリカメジャーリーグの野手です。史上4人しか達成していないメジャーリーグ通算700本塁打を始め、10年連続30本塁打100安打100打点、オールスター出場12回、史上初の650本塁打650二塁打を記録している打のプロフェッショナルです。守備も素晴らしくゴールドグラブ賞を2回しており長距離バッターながら走攻守そろった選手として、20年以上メジャーリーグの先頭を走ってきた選手です。

今期は所属するセントルイス・カージナルスが3年ぶりの地区優勝を飾っており、最後まで彼の活躍に目が離せません。

ロジャー・フェデラー

テニスを知らない人でも彼の名前を聞いた事はあるという人は沢山いるのではないでしょうか。スイス出身で歴代最高のテニスプレイヤーの一人と言われ、グランドスラムと呼ばれる世界4大大会の一つウィンブルドンでは歴代最多の8回優勝、また世界テニス ランキング1位最長連続237週記録と、約4年半の間世界一という気の遠くなるような記録を残しています。錦織圭選手や国枝慎吾選手と同じく、ユニクロがスポンサーを務める選手としても有名ですね。

24年間もの長いプロ生活を送り、先日、長年のライバルでグランドスラム通算最多優勝のラファエル・ナダル選手とダブルスを組んでの引退試合は本当に感動的でした。

セリーナ・ウィリアムズ

同じくテニス界から、史上最強の女子テニスプレイヤーと称される選手が引退します。男子・女子含めて、シングル・ダブルスともに少なくとも1回以上各4大大会で優勝する『キャリア・グランドスラム』を唯一達成するなど書ききれないほどの偉業を達成しており、キャリア序盤は姉であるビーナス・ウィリアムス選手と共に姉妹で有名でした。

度重なるケガや、妊娠出産を経て、毎度のように不死鳥のようにコートに舞い戻り世界一に返り咲き続けたその姿は、世界最強の女性アスリートの呼び声もあるほど。27年ものキャリアを贈り、先日、地元開催の4大大会の一つである全米オープンに出場し、プロとしての最後の試合となることを示唆するコメントを残し、コートを去りました。

アリソン・フェリックス

陸上短距離女子で圧倒的な成績を残した選手です。オリンピックで合計6つの金メダルを獲得、またオリンピックでの獲得合計メダル数は男女合わせて歴代最高の11個です。世界選手権では女子選手として最多となる11個の金メダルを獲得しており、アメリカだけでなく女子陸上選手として最高の選手のうちの一人と言われています。テニスのセリーナ・ウィリアムズ選手と同じく結婚、出産を経てもなお競技の第一線で走り続け、昨年の東京オリンピックでもリレーで金メダルを獲得しています。

スー・バード

女子バスケットボール界のレジェンドで、アメリカ女子プロバスケWNBAで、味方のシュートにつながる決定的なパスであるアシスト数において通算歴代1位の記録を持っている選手です。世界選手権とオリンピックを合わせて、アメリカ女子バスケットボール代表として8個の金メダルを獲得しており、バスケットボールの司令塔のポジションであるPGとして、世界最高の女性PGの一人の呼び声高い選手です。

また2017年にはレズビアンであることを公表し、女子プロサッカー選手であるミーガン・ラピノーさんと結婚したことでも話題になりました。

ショーン・ホワイト

競技者として優秀な成績を収めただけでなく、スノーボード・スケートボードをXスポーツとして進化させた稀代の選手です。オリンピックで3回の金メダル、また今年2月の北京での、代表選手としてのラストランは多くの人の注目を集めました。競技者としてだけではなく、プロモーターとして2競技の大会を自らオーガナイズしたり、ミュージシャンやゲーム制作など多岐に渡って才能を発揮している選手です。

『不可能』と言われてきたハーフパイプの新技に常に挑戦し成功させる姿は、北京オリンピック金メダルの平野歩夢選手含め、多くのプロスノーボーダーに影響を与えてきました。

日本のレジェンド

福留孝介

日本の野球選手は本当に優秀な選手が多い中で、一人だけを選ぶとするなら今年は福留選手ではないでしょうか。野球の名門PL学園を経てプロ生活23年、メジャーリーグにも挑戦し、日米通算で2400本以上のヒットを放っています。第1回ワールドベースボールクラシックで準決勝の対韓国戦で放ったツーランホームランを始め、貴重な場面でしっかり仕事を果たし、なおかつコンスタントに成績を出し、長年に渡り日本の野球界を引っ張って来ました。寡黙な仕事人のイメージのある彼が引退セレモニーで見せた涙に感動した人は多い事でしょう。

羽生結弦

男子フィギュア最高の選手の一人として数えられ、日本のみならず世界中から絶大な人気を誇る選手です。オリンピックフィギュアスケート男子初となる金メダル獲得、そして連覇、主要国際大会6冠全制覇、世界ランキング5シーズン連続1位、世界初の4回転ループジャンプに成功、トータルスコアの世界記録保持者など燦然とした記録を持っており、また史上最年少で国民栄誉賞を獲得しています。

スケーターとしての類まれなる才能だけでなく、その優れた人間性でも老若男女国籍問わず尊敬されています。プロ転向後のこれからの彼の人生にも注目ですね。

小平菜緒

オリンピック日本女子スピードスケート初の金メダリストで、日本人女子選手初のスピードスケート個人単種目の世界記録をマークした選手です。2018年の平昌オリンピックでの金メダルは日本中が歓喜し、また銀メダルを獲得した地元選手であった李相花選手との感動的なシーンからも、その人間性で多くの人を魅了しました。

今年行われた北京オリンピックでは惜しくもメダル獲得ならず、今年の10月に開催される全日本選手権をもっての引退を発表しました。

内村航平

最後にご紹介するのが体操界のレジェンド、内村選手です。史上最高の体操選手との呼び声が高い選手で、オリンピックでは個人総合2連覇を含む7つのメダル、世界選手権個人総合では前人未到の8連覇、また2008年の全日本選手権から2017年のNHK杯まで個人総合で約9年間無敗の40連勝を記録しています。

競技者としての記録だけではなく、体操という競技の発展、日本の体操競技の普及に貢献する姿勢は国内外問わず多くの体操選手から尊敬を集めています。

今年3月に体操選手としては異例となる引退試合を開催し、常に『最高の体操選手』を求め続けた競技生活を終えました。

終わりに

いかがだったでしょうか?ここに書ききれないほど、輝かしいレジェンドたちが今年もキャリアに幕を閉じます。それと同時に次の選手たちがこれから新しい時代を作ってくれることを期待したいですね!