アニメ映画監督の庵野秀明・細田守・新海誠とジブリの関係は？

ジブリ映画の最新作『君たちはどう生きるか』の公開が、2023年7月に決定しました。宮崎駿監督による約10年ぶりの長編アニメ映画ということで期待が高まりますよね。

長編アニメ映画といえば、近年では宮崎駿以外にも「庵野秀明」「細田守」「新海誠」の3人が注目を集めています。がいます。

この記事では、日本を代表するこの3人のアニメ監督とジブリの関係性についてまとめていきたいと思います。

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庵野秀明

庵野監督の代表作といえば、『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズでしょう。2021年には完結編の『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されました。エヴァは難解な世界観ながらも、キャラクターの思春期特有の精神描写や過激な戦闘描写で多くのファンを引き付けました。

また、庵野監督はアニメだけでなく、『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』といった特撮映画も手掛けています。

庵野秀明は、宮崎駿を師匠として公言。宮崎駿は、庵野秀明を弟子というよりライバルであると認めています。庵野秀明は『風の谷のナウシカ』や『火垂るの墓』といった作品にアニメーターとして参加していました。

さらに、庵野秀明は宮崎駿監督の『風立ちぬ』で主演声優を務めています。宮崎駿はこの作品の中の堀越二郎役に「達者な声優ではなく、朴訥な、傷つくことを知っている人間の声を当てたかった」と語っています。庵野秀明は、ジブリや宮崎駿と深い関係にあると言っていいでしょう。

『時をかける少女』や『サマーウォーズ』といった、金曜ロードショーでもお馴染みのアニメ映画を手掛ける、細田守監督。細田監督作品は、青春や家族愛をテーマとした作品も多く、ファミリー層も楽しめる作風になっています。

また、デビュー作の『劇場版デジモンアドベンチャー』は、『サマーウォーズ』と似た仮想空間を題材とした世界観で高い評価を得ています。

生年月日：1967年9月19日（55歳）
出身：富山県中新川郡上市町
所属：スタジオ地図
代表作：『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』など。

細田守は、宮崎駿監督作『ルパン三世カリオストロの城』に影響されてアニメの世界を志します。スタジオジブリの採用試験では最終選考まで残るも、落選。その後、「ジブリに入れば、かえって君の才能を削ぐことになってしまう」といった内容の手紙を宮崎駿から受け取ったそうです。

細田守が演出家になった後は、『ハウルの動く城』の監督として要請されましたが、ジブリとの意見の衝突やスケジュールの延期といったトラブルがあり、同作の監督からは外されてしまいました。

圧倒的な映像美で評価の高いアニメ監督が、新海誠です。最新作『すずめの戸締り』が2022年11月に公開され、興行収入が2023年1月時点で113億円と大ヒットを記録しています。

その他、『君の名は。』『天気の子』といった王道青春映画が有名ですが、『秒速センチメートル』など男女のすれ違いを描いた切ないラブストーリーも手掛けています。

新海誠はジブリや宮崎駿と直接的な関係はありません。ただ、過去のインタビューで「ジブリ作品から受けている影響はすごく大きい」と公言しています。『星を追う子ども』ではジブリ作品を連想させる部分があり、「ある程度自覚的にやっているという部分がある」と語っていました。

この記事では、庵野秀明・細田守・新海誠とジブリとの関係性について解説しました。日本のアニメはどんどん進化していますが、これからもこの3人の監督が活躍されることは間違いないと思います。これから3人がどんな作品を世に生み出してくれるのか楽しみですね！