シン・シリーズ第1作目『シン・ゴジラ』の映画紹介とレビュー

シン・シリーズ第1作目『シン・ゴジラ』の映画紹介とレビュー

日本が世界に誇る特撮の怪獣映画『ゴジラ』。その歴史は長く、初めて映画に登場したのが1954年です。そこから半世紀以上にわたって製作され続け、特撮映画や特撮番組のベースにもなっています。今回は、その『ゴジラ』をベースに、日本のアニメーション映画監督でもある庵野秀明(あんの ひであき)氏が総監督として制作陣に加わった映画『シン・ゴジラ』のレビューをしていきます。

「シン・」シリーズとは

庵野秀明氏が制作陣に加わっており、タイトルに「シン・」がつく4つの映画タイトルを総じて「シン」シリーズと呼びます。今回レビューする『シン・ゴジラ』の他にも、日本を代表する作品と夢のコラボレーションをしています。

「シン・シリーズ」の作品一覧

  • シン・ゴジラ(2016年公開)
  • シン・エヴァンゲリオン(2021年公開)
  • シン・ウルトラマン(2022年公開)
  • シン・仮面ライダー(2023年公開予定)

『シン・ゴジラ』の作品情報

今作は、東宝が製作する『ゴジラ』フランチャイズの29作目となる作品です『ゴジラ』をベースにした作品はハリウッド映画にもなっており、世界中で人気の高い作品です。『シン・ゴジラ』は日本を舞台に、様々な進化を遂げるゴジラと大きな危機に直面した時の日本の社会的側面が描かれています。キャッチコピーは「現実対虚構(ニッポン対ゴジラ)」です

あらすじ

東京湾・羽田沖に漂流していた1隻のクルーザーが発見されます。海上保安庁が中を確認するも、誰もいませんでした。その直後、大きな爆発音と共に海中で爆発が起こり、東京湾アクアラインのトンネルが崩壊。緊急事態に対応を急ぐ政府の中には、海底に生息する巨大な生物の可能性について進言する人もいましたが、耳を傾ける人は誰もいませんでした。SNSや報道によって尻尾のようなものが海面に現れたことにより、巨大生物の可能性が受け入れられると、急遽対策本部が設けられました。遂に侵攻を始める巨大生物、日本と「ゴジラ」と呼ばれる巨大生物との果てしない戦いが幕を開けます。

キャスト

  • 矢口 蘭堂/長谷川 博己
  • 赤坂 秀樹/竹野内 豊
  • カヨコ・アン・パタースン/石原 さとみ
  • 大河内 清次/大杉 漣
  • 国広 修一/大林 丈史  など

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『シン・ゴジラ』のレビュー

本作は、初代『ゴジラ』のような「おぞましさ」を強く感じられる作品となっており、「未知のものに対する恐怖」や「災害に対する社会的側面」が色濃く描かれています。そのため、「かっこいい」や「大怪獣バトル」要素は少なめで、どちらかと言うとシリアスな作品になっていると言えます。

また、『シン・ゴジラ』は「シミュレーション映画」と呼ばれることもあり、実在する街を破壊していく様や政府の対応や会議の描写など、緊張感や人間の恐怖などが感じ取れます。ゴジラの描写が多い訳ではなく、どちらかと言うと対策を練ったり、試行錯誤をする人間の描写が多く、「もし実際にゴジラのような巨大生物が侵攻してきたら、このような状態になるだろう」と思わせるような作品でした。リアルと空想が混合して、初代のような「恐怖」を今の時代に合わせた作品となっています。

派手な戦闘などは無いため、ド派手なアクションを望んでいる人には少し魅力が足りないかもしれません。その反面、リアリティのあるSF作品、特撮作品が好きという方にはおすすめ出来ると思います。

最後に

今回は、「シン・」シリーズの第1作目『シン・ゴジラ』について紹介しましたが、来年には第4作目となる『シン・仮面ライダー』も公開予定です。こちらもお見逃しなく!