『ワンスアポンアタイム』打ち切り理由は?キャスト大量降板の経緯もまとめ

アメリカで人気を博し、日本でもNHK BSプレミアムで放送、ディズニープラスでも楽しむことができるドラマ「ワンスアポンアタイム」。シーズン7をもってシリーズが終了になっており、これが「打ち切り」だと言われているようなんです。

今回はワンスアポンアタイムが打ち切りだと言われている理由、キャストの大量降板が起こった経緯を調査しました。

ワンスアポンアタイムが打ち切りに?

いろいろなおとぎ話の登場人物たちが強力な呪いによって記憶を失い、現実世界で暮らしているという世界観の下で展開されるドラマ「ワンスアポンアタイム」。ディズニーの映画や人気の西洋のおとぎ話の要素がふんだんに用いられた同作は、2011年に第1シーズンが開始し、長年にわたって親しまれてきましたが、2017年に始まったシーズン7をもってシリーズ終了となっています。「ワンスアポンアタイムは打ち切りだった」という声も多く見られますが、その理由はどこにあるのでしょうか。

出展:ディズニー・スタジオ公式

打ち切りに大きく影響を与えたのはキャストの大量降板!

ワンスアポンアタイムの打ち切りに大きな影響を与えたとされるのはキャストの大量降板です。なんとシーズン6からシーズン7に移行する中で、ジェニファー・モリソンさん、ジニファー・グッドウィンさん、ジョシュ・ダラスさん、エミリー・デ・レイヴィンさん、ジャレッド・S・ギルモアさん、レベッカ・メイダーさんの6名などが降板することとなったのですね。

ジェニファー・モリソンは主演だった

ジェニファー・モリソンさんが演じたのは、なんと今作の主人公であるエマ・スワン。白雪姫とプリンス・チャーミングの娘で、悪い女王がおとぎの国にかけた呪いを解くことができる唯一の存在という立ち位置でした。言うまでもなく本作の主軸となる役なのですが、そんなエマ・スワンを演じるジェニファー・モリソンさんがシーズン6をもって、降板、シーズン7にはゲスト出演に留まったのですね。

ジェニファー・モリソンの降板理由は?

ジェニファー・モリソンさんは6年間の契約を満了し、ワンスアポンアタイムがシーズン7へ更新されることが発表されるよりも前に、シーズン6をもってレギュラーから降板することが決まっていました。公式には「クリエイティブな面、そして個人的な理由から」交番を決意したと語っています。

降板理由にはギャラ交渉が難航したことなどが一般的に考えられるものですが、それ以外にも長年にわたり同作の拘束があった為、新たな作品、仕事への挑戦を求めたというのも考えられます。「クリエイティブな面」というのは、まさにそういったことなのかもしれませんね。

他の面子の降板理由は?

そんな訳で、これまでの主演が降板するという大きな変革をもって制作へ進むこととなったシーズン7。後に前述の5名のレギュラー降板が発表されるのですが、それぞれの理由は明確に明かされている訳では無いものの、全員が役者側の都合で降板に至ったというわけではないのかもしれません。主演が降板、主人公が交代することにより、どうしても物語の世界観、舞台、主要人物を取り巻く環境が変わるので、これまでのレギュラーキャストをこれまで通り登場させることが難しくなったという側面はあるのでしょう。

降板面子の役柄は?

例えば、ジニファー・グッドウィンさんはシーズン6までの主人公だったエマ・スワンの母である白雪姫、ジョシュ・ダラスさんはエマ・スワンの父であるチャーミング王子を演じました。このように、シーズン7への移行を機に降板した面子には、エマ・スワンとの関係性が深い役を演じるキャストが多くいました。

ちなみに、エミリー・デ・レイヴィンさんはシーズン2からメインキャストとなったベルの役、ジャレッド・S・ギルモアさんはエマ・スワンの息子であるヘンリー・ミルズの役、レベッカ・メイダーさんは同作のメインヴィラン、レジーナの姉妹であるゼリーナの役を演じました。

キャスト降板の結果何が起こった?

ただキャストが降板したというだけであれば打ち切りには繋がりませんよね。実際に多くのキャストが欠けながらもシーズン7は制作、放送されたわけで、「キャストが降板したから打ち切りになった」というのは、正しい表現とは言えないかもしれません。キャストの降板を経て、何が起こって結果的に打ち切りになってしまったのでしょうか。

大幅なストーリー変更

主演の降板を経て、ワンスアポンアタイムは新たな主人公を立てて全く新しいストーリーを展開していくことになりました。主人公はエマ・スワンの息子、ヘンリー・ミルズ。ですがシーズン7では大人に成長しており、その影響でキャストもアンドリュー・J・ウェストさんへ変更になっています。また、主人公が変わっただけではなく、物語の舞台もストーリーブルックからシアトルのハイペリオン・ハイツへ変更に。キャストの大幅変更を一つの機会として、作品を必要以上に変更、リブートを図ったのです。

視聴率の大幅低下

そうして新たな展開を見せたシーズン7は、視聴率が見事に失速。既に6シーズンもの長い間、これまでのワンスアポンアタイムに親しんできたファンにとっては、新たな物語は必ずしも受け入れられるものではなかったようです。新しいキャラクターや設定に馴染めないという人や、シーズン1の焼き直しのように感じるという人も多くいたらしく、結果的に視聴者離れを起こしてしまうことになったのですね。

なお、アメリカでの本放送の際には、番組の放送時間帯が日曜日のプライム帯から金曜夜へと移動したという事情もあった模様。これは視聴率の面では、ドラマにとって逆風だったと言えるでしょう。

再起を図ることができなかった

アメリカのドラマでは、人気が出たドラマは毎年のように新シリーズが制作される傾向にあり(日本でいう「相棒」のようなものですね)、元々数シーズンにわたって展開していくことを想定して制作するということも多いです。一方で、次のシーズンへ繋がっていくことを匂わせるような終わり方であっても、人気が奮わなければ続編が制作されずに終わってしまうということも。

ワンスアポンアタイムはシーズン6で主演の降板という岐路に立たされながら、そこから更に長く続けていくことを見越して新たな主人公、新たな舞台でシリーズを続行しました。しかし再起を図ることは、結果的に叶わなかったというわけです。

最後に

今回はワンスアポンアタイムの打ち切りの理由、キャスト大量降板の経緯について紹介しました。主演の降板によって他のキャストの出演の是非や物語の展開すらも変わってしまうという一連の流れは、いかに大作の主演の存在が大きいものであるかが分かりますよね。ワンスアポンアタイムは現在も配信サービスで楽しめるので、皆さんもぜひ一度見てみてくださいね。