アメリカで人気を博したゾンビ物のドラマシリーズ「Zネーション」。2014年に放送開始し5年間、5シーズンにわたって制作、放送されてきましたが、2018年に「Zネーション」としての放送は終了となっています。Zネーションの打ち切りの理由はどこにあったのでしょうか。
今回はZネーションの打ち切り理由、キャストやラストについて調査しましたよ。
~もくじ~
Zネーションとは
Zネーションは2014年よりアメリカで放送されたテレビドラマで、「ウォーキング・デッド」などに代表される、いわゆる「ゾンビ物」と呼ばれるジャンルのドラマの一つです。
ゾンビウイルスが米国を襲い、世界中でゾンビの大災害が巻き起こった世界を舞台とした物語なのですが、こういった絶望的な世界観の割には笑える要素や展開も多い「ゾンビコメディ」の側面も持ったドラマシリーズです。当然ゾンビ物ということでホラー要素はあるものの、ゾンビ物初心者にもおすすめのシリーズとなっていますよ。
Zネーション打ち切りの理由は?
海外のドラマというのは日本以上にシリーズ展開されるものが多く、Zネーションも毎年新シリーズが放送されるという形でシリーズ展開されてきました。「相棒」のような放送形態を想像していただけると近いと思います。
2014年から2018年まで、毎年9月から12月、1シリーズあたり13話から15話放送されたZネーションですが、2018年シリーズで完結となり、これを「打ち切り」と称する声もあります。Zネーションの打ち切りの理由はどこにあったのでしょうか?
明確な理由は不明
2018年のシーズン5放送時、シリーズのエグゼクティブ・プロデューサー、デヴィッド・マイケル・ラットさんは「僕らのドラマはシーズン6を獲得できなかった」と語り、Zネーションがシーズン5で打ち切りになることを明かしていました。このコメントはシネマトゥデイにも取り上げられています。この時に「獲得できなかった」「とても寂しい」といった言葉が用いられており、決してデヴィッド・マイケル・ラットさんの本意ではなかったことが伺えますが、打ち切りになった明確な理由は明かされていません。
作品としての展開はやりきった?
Zネーションの場合は、2019年4月にZネーションの外伝「ブラック・サマー」がNetflixで配信されたことに注意が必要です。要するにZネーションのシリーズ展開が終わった訳では無いということであり、打ち切りの理由になりそうな「作品自体の人気の低下、低迷」などの事実があればそもそも外伝を作るとは考えづらいため、打ち切りの理由はそういったものではなさそうと考えられるのです。
ブラック・サマーはZネーションの前日譚となるスピンオフシリーズ、Zネーションの世界での物語は描ききったのでその後を作るのではなく前日譚の外伝にした、ということなのかもしれませんね。
視聴率が低かった?
ただ、Zネーションはテレビドラマとして放送されていたのに対し、ブラック・サマーはNetflixによるネット配信です。「シーズン6を獲得できなかった」というのは、放送枠を獲得できなかったということなのかもしれません。Zネーションのシーズン4あたりの視聴率が低かった、求められているほどの物を出せなかったという可能性はありますね。
それでもファンの根強い支持はあり、Netflixが外伝制作に乗り出したのかもしれません。
ブラック・サマーも打ち切りに?
Zネーションの最終シリーズ放送から約3ヶ月後にNetflixオリジナル作品として配信されたブラック・サマー。こちらも2021年6月にシーズン2が配信されるなど、シリーズとして展開されたのですが、「シーズン3はいつ?」と待望するファンの声も見られる一方で今のところシーズン3の配信は実現していません。ブラック・サマーも打ち切りになってしまったという噂もありますよ。
出展:Netflix
打ち切りの理由は?
Netflixの資金力によって制作が実現する作品というのは複数ありますが、裏を返せばNetflixオリジナル作品にはそれ相応に制作コストがかかっているということであり、シビアな収益ラインをクリアしなければシリーズを続ける事はできません。
元となるドラマの外伝作品なだけに、ブラック・サマーのメイン視聴者層はZネーションのファンに限られ、媒体の違いなどからZネーションのファンを丸々ブラック・サマーに取り込めるわけでもないので、ブラック・サマーは苦戦していたのかもしれませんね。
Zネーションのキャストは?
Zネーションのキャストには、ケリータ・スミスさん、DJクオールズさん、キース・アランさん、ラッセル・ホジキンソンさん、ナット・ザングさん、アナスタシア・バラノヴァさん、マイケル・ウェルチさん、ビセイ・パオさん、トム・エヴァレット・スコットさん、ハロルド・ペリノージュニアさんなどが名を連ねました。
NSA唯一の生き残りとして生存者グループの支援を行ったサイモンを演じたDJクオールズさんは、2006年の第12回全米映画俳優組合賞で映画部門キャスト賞にノミネートされた経歴の持ち主ですよ。
Zネーションのラストは?
シーズン5で完結を迎えたZネーション、その物語の結末はどういった形だったのでしょうか。ここからはネタバレに触れるので注意してくださいね。
サン・メイが遺した世界の希望
ゾンビ、トーカーの脅威に晒される世界の中で、サン・メイは遂に治療法を見つけるものの、自らも殺されてしまいゾンビになってしまいます。ワクチンで治療されゾンビ化を解除されたサン・メイは、しかし大怪我の為に生き永らえることが出来ず、自身の脳をマーフィに届けるように言い残して死を選びました。
最終盤、マーフィの元に届けられたサン・メイの脳みそ。マーフィはそれを食べることで、彼女の叡智、彼女が遺した治療法を知り、涙を流す所で物語は終了します。マーフィが治療法を知ったことで、この世界の脅威に対抗することが出来るという締め方なのですね。
最後に
今回はZネーションの打ち切りの理由やキャスト、ラストについて紹介しました。アメリカの方々は本当にゾンビ物が好きですよね、Netflixなどの配信サービスの充実によって日本でもそれらのファンが増えてきているようです。Zネーションやブラック・サマーも日本で楽しむ人が多い模様、これからも何かシリーズの展開があるといいですね!