『親愛なる僕へ殺意をこめて』打ち切りと言われる理由は?原作は完結してる?

週刊ヤングマガジンで連載され、テレビドラマ化までされた人気作『親愛なる僕へ殺意をこめて』。連続殺人犯の父をもつ主人公「浦島エイジ」が知らぬ間に殺人事件に関係していることから展開していくサスペンス作品です。そんな『親愛なる僕へ殺意をこめて』に打ち切りの噂があるようです。今回はその理由や原作が完結しているかなどについてご紹介します。

『親愛なる僕へ殺意をこめて』とは

『親愛なる僕へ殺意をこめて』は、原作井龍一先生、作画伊藤翔太先生の漫画作品で2018年から2019年にかけて週刊ヤングマガジンで連載され人気漫画です。主な作品情報は下記のとおりです。

  • 原作:井龍一
  • 作画:伊藤翔太
  • 出版社:講談社
  • 掲載誌:週刊ヤングマガジン、コミックDAYS
  • 連載期間:2018年5月から2020年9月まで
  • 話数:97話
  • 巻数:11巻

これまでの累計部数は120万部を突破しており、2022年10月からはテレビドラマ化もされました。連続殺人犯の父をもつ主人公「浦島エイジ」が知らぬ間に殺人事件に関係していることから展開していくサスペンス作品で、テレビドラマ版の主演浦島エイジ役には当時大人気だった山田涼介さんと話題になりました。

親愛なる僕へ殺意をこめてのあらすじ

平凡な大学生・浦島エイジは、ある日記憶の空白と不可解な出来事から、自分が“二重人格”ではないかと疑い始める。世間では女性連続殺人事件が話題となり、エイジはその犯行時刻に記憶を失っていたことから容疑者として追われる立場に。彼の中に潜む“B一”というもう一人の人格の存在が浮かび上がる中、同級生の紗季や周囲の人物たちの秘密、そして父がかつて有名な連続殺人犯だったという過去が複雑に絡み合って事態は混沌と化していくことに。何が真実で誰を信じるべきか揺らぐ中、エイジは自分自身と向き合い、事件の真相と自らの正体を解き明かしていく。

原作打ち切りの噂について

SNSやネット上でたびたび噂される『親愛なる僕へ殺意をこめて』の打ち切りという噂ですが、理由は何なのでしょうか。次からは『親愛なる僕へ殺意をこめて』が打ち切りだと言われる理由について、深掘りして紹介していきます。

理由①週刊ヤングマガジンからコミックDAYSへの移籍

『親愛なる僕へ殺意をこめて』が打ち切りだと言われる理由として、連載途中で当初の連載誌だった週刊ヤングマガジンからコミックDAYSへと移籍したことが挙げられます。通常、連載中に移籍するのは人気がなくなった、低迷しているから等の理由で決まることが多いと言われており、実際何かしらの理由で打ち切りにできない作品が連載誌を移籍するというケースも少なくないようです。

『親愛なる僕へ殺意をこめて』は実は連載開始からわずか1年ほどで連載誌を移籍することになりました。それだけに別の連載誌の移籍は事実上の打ち切りだったと勘違いして、噂がネット上に広まってしまったと言われているようです。

理由②話数、巻数がともに微妙だった

『親愛なる僕へ殺意をこめて』は話数が97話、単行本の巻数は11巻で連載を終えました。内容を追っていない方からすると、100話目前で連載が終了している様子を見て微妙すぎると感じ、打ち切りで終わったと勘違いしてしまったようです。

また単行本も11巻と区切りにしては微妙ですよね。こうした話数や巻数の数字が微妙な数字だったこともあり、打ち切りだと誤解してしまった方も少なくないようです。

理由③サスペンス系の漫画は打ち切りが多い

これは『親愛なる僕へ殺意をこめて』に直接的な関係はありませんが、サスペンス系の漫画は比較的他のジャンルに比べて打ち切りになる傾向が多いと言われています。その理由としては、事件の真相に迫る中で読者が飽きてしまって離れてしまいがちなこと、簡単なトリックや深掘りでは作品の奥深さがでにくいためついつい作品を長引かせてしまいがちなことなどが挙げられます。

これらが『親愛なる僕へ殺意をこめて』のようなサスペンス系の漫画は打ち切りになりやすい理由ですが、加えて『親愛なる僕へ殺意をこめて』は先述したように連載開始からわずか1年で連載誌が移籍になりました。それだけに『親愛なる僕へ殺意をこめて』は打ち切りだと思ってしまう人が続出したのかもしれませんね。

親愛なる僕へ殺意をこめては無事に完結している

『親愛なる僕へ殺意をこめて』はたびたび打ち切りになったと様々な理由で囁かれていますが、実際は無事に完結しており物語としても散りばめていた伏線の殆どを回収し切って完結を迎えました。サスペンス系の作品は終盤になるにつれて徐々に真相が見え始め、失速してしまう作品も少なくないですが『親愛なる僕へ殺意をこめて』に限っては最後まで物語の勢いを落とすことなく、オチの見えないラストで読者を引き寄せ続けた作品と言えるのではないでしょうか。また、物語の結末も読者の多くが納得できるような形で終わっており、不完全燃焼や消化不良感はあまり感じられない、ある意味王道的なラストだったとも言えます。

ドラマ打ち切りの噂について

出典:フジテレビ公式

ドラマ化され山田涼介さんが主演ということでも話題となった『親愛なる僕へ殺意をこめて』、こちらも打ち切りと噂になっていました。通常であれば10話から12話で最終回を迎えるイメージの強いテレビドラマですが『親愛なる僕へ殺意をこめて』は全9話と少し話数が足りない印象がありました。実際にはそんなことはなく、最初から全9話という設定になっており、テレビ版もちゃんと完結しています。

ドラマ版は失敗だった?

原作の漫画が人気で期待されていたドラマ版『親愛なる僕へ殺意をこめて』ですが、思ったより評判がよくなかったようでした。大きな理由は「原作と違いすぎる」「シーンが過激すぎた」ことが理由のようでした。原作と違いすぎるのは原作である漫画版を読んだファンであれば設定が違いすぎて面白くないと感じてしまい、あまりウケがよくなかったようでした。

シーンの過激さという点では、元々サスペンスものでグロい印象の強かった『親愛なる僕へ殺意をこめて』がドラマということで、ホラーよりのグロさに途中で見るのをやめた人も多かったようです。

ドラマ版の実際の評価について

あまり原作ファンからも評判が良くなかった『親愛なる僕へ殺意をこめて』のドラマ版ですが、実際の視聴率も評判通り終始低空飛行だったと言わざるを得ない数字でした。

第一話は4.5%でスタートしましたが以降は思うように視聴率を伸ばすことができず、それどころか失速傾向に陥ると物語の核心に迫る第8話は2022年カタールW杯の放送の影響で10分繰り下げられたこともあり、最も低い2.5%を記録。最終回は最多となる4.7%を記録しましたが、主演が山田涼介さんだったことを加味するともう少し伸びてもおかしくなかったドラマだと言えるでしょう。

まとめ

今回は『親愛なる僕へ殺意をこめて』の打ち切りの噂の理由についてご紹介しました。原作もドラマ版もしっかりと完結しており、原作は途中の移籍が原因、ドラマ版は話数が大きな噂の理由となっているようでした。どちらともしっかりと完結しており、特に原作は終盤になるにつれ続きが気になる読者も納得の作品になっています。ドラマから原作が気になりチェックした人も多いようです。興味があれば検索してみてはいかがでしょうか。