『リライフ』アニメはひどい?あらすじと打ち切りといわれる理由を紹介

社会に挫折した27歳の主人公が、もう1度だけ高校生活をやり直すという斬新な設定で話題を集めた『リライフ(ReLIFE)』。アニメ化後は「ひどい」「打ち切りでは?」という声もネット上で見られますが、果たしてその真相はどうなのでしょうか。あらすじや評判、打ち切りといわれる理由を詳しく紹介します。

『リライフ』アニメの基本情報

『リライフ』は、夜宵草による漫画を原作としたアニメ作品です。原作は漫画アプリ「comico」で2013年10月から2018年3月まで連載され、多くのファンを獲得しました。 テレビアニメは2016年7月から9月まで、TOKYO MXやBS11などで全13話が放送され、制作は『名探偵コナン』などを手掛けた老舗スタジオ「トムス・エンタテインメント」が担当しています。

主な作品情報は以下のとおりです。

  • 放送期間:2016年7月〜9月(全13話)
  • 制作会社:トムス・エンタテインメント/だぶるいーぐる
  • 監督:小坂知
  • 主題歌:OP「ボタン」/PENGUIN RESEARCH、ED:2000年代前後のJ-POP曲
  • 主な声優:小野賢章、茅野愛衣、木村良平、戸松遥、内田雄馬、上田麗奈

あらすじ:27歳の高校やり直し体験

主人公・海崎新太は27歳。新卒で入社した会社をわずか3か月で退職し、その後の就活も失敗続き。ある日、母親から仕送りを打ち切られ、生活が完全に行き詰まってしまいます。

そんな彼の前に現れたのが、リライフ研究所の職員・夜明了です。夜明は「特殊な薬を飲むことで見た目だけ若返り、もう1度高校生として生活を送り直せる実験」への参加を海崎に提案します。 条件として1年間の生活費が保障され、実験をやり遂げれば再就職先も紹介してもらえるという、人生をリセットできるチャンスでした。

半信半疑ながらも承諾した海崎は、再び高校生活を送ることになります。しかし現実は甘くなく、10年以上ぶりの授業では全教科赤点、体育では体力の衰えが丸わかりという状態に。そんな彼を取り巻くのが、個性豊かなクラスメイトたちです。

  • 日代千鶴:学年トップの秀才だが、極度のコミュニケーション不得意者
  • 大神和臣:見た目はチャラいが成績優秀で誠実
  • 狩生玲奈:負けん気の強い努力家のバレー部員
  • 小野屋杏:明るい天然キャラに見えて、実はリライフ研究所の職員

そして物語の核となるのが「記憶消去」の設定です。リライフ実験が終わると、クラスメイトの記憶から海崎の存在がすべて消えてしまうというルールがあり、物語全体に深い切なさをもたらしています。

リライフが「ひどい」といわれる4つの理由

アニメ版『リライフ』が「ひどい」と言われる背景には、いくつかの具体的な理由があります。

テンポが遅く感じられる

派手なバトルや急展開のない作品なので、教室での会話や補習など日常的なシーンが多く続きます。赤点補習や学校行事の描写が数話にわたって繰り返されるため、テンポを重視する視聴者からは「進みが遅い」「退屈」という声が上がりました。

キャラクターに共感しにくい場面がある

海崎が27歳の大人でありながら、あまりにドジを踏んでしまう場面に「頼りなさすぎる」と感じる視聴者も少なくありませんでした。 また日代千鶴の空気が読めない行動に「見ていてストレスになる」という声もあり、キャラクターの不器用さがリアルさでもあり、摩擦にもなっています。

作画や演出が地味に見える

2016年当時、派手なバトルや豪華な演出のアニメが多数放送されていた時期とも重なり、日常描写を中心にした『リライフ』の落ち着いた作風は「地味」に映ってしまったようです。 作画の安定性は評価されている一方、後半に向けて品質が落ちたとの指摘もあります。

記憶消去の設定が辛い

実験終了後にクラスメイトの記憶から自分の存在が消えるという設定は、物語の切なさを生み出す一方で「せっかく築いた友情が無駄になる」という不満感も生みました。 「やるせない」「救われない」と感じた視聴者も多く、このテーマ設定が賛否を分けた大きな要因のひとつです。

「打ち切り」といわれる理由

「打ち切り」という言葉がよく検索される理由も、いくつかの誤解が重なっています。

地上波放送が途中で終わった

テレビアニメの全13話が放送された2016年当時、原作漫画はまだ連載中の未完の状態でした。 そのため地上波放送は物語の途中で終了し、完結編は2018年3月に全4話のOVA(Blu-ray/DVD)として別途発売されました。このOVA形式が「打ち切り後のTVアニメが続きをOVAで出す」という過去の慣習と重なり、打ち切りと誤解されやすかったのです。

完結編が駆け足すぎた

OVA完結編はわずか全4話で構成されたため、原作漫画のシーンが大幅にカットされました。 とくに批判が多かったの海崎と日代がお互いの記憶を徐々に思い出していくプロセスが省略されいきなり記憶が戻る展開となりました。また、日代のルール違反とリライフ研究所への就職経緯の説明が不十分で、視聴者が納得しにくい流れとなり、かなり駆け足となりました。

また、原作では記憶が戻るたびにモノクロの映像がカラーへ変化していく丁寧な演出があったのに対し、アニメではこれが省かれたため「唐突すぎる」との声が多く上がりました。

実際の評価と魅力

実際のレビューサイトでは、Filmarksにて平均★3.8という高い評価を記録しており、全体的には「良作」として認められています。 「大人が見ても感動できる」「人生をやり直したいと思う人に刺さる」という声が多く寄せられており、20代後半から30代の視聴者に特に響く作品です。

エンディングテーマの演出も大きな魅力で、奥田民生「イージュー★ライダー」やT.M.Revolutionの「HOT LIMIT」など、2000年代前後のJ-POPヒット曲が毎話流れる仕掛けは放送当時から話題になりました。 主人公が「高校時代に聴いていた自作MD」という設定と絶妙にリンクし、懐かしさと切なさを倍増させる演出として多くのファンに愛されています。

まとめ

『リライフ』アニメは打ち切りではなく、OVA全4話でしっかり完結した作品です。 地上波放送が途中で終わったこと、完結編が4話に凝縮されてシーンがカットされたことが「打ち切り」「ひどい」というイメージの主な原因といえます。テンポや作風の好みで賛否は分かれますが、大人が共感できる青春ドラマとして、現在も根強い人気を誇る作品です。