2010年代にアメリカで放送され、人気を博したドラマシリーズ「スーツ」。配信サービスでも視聴可能であり、日本にも数多くのファンがいますよ。そんなスーツですが、シーズン9でシリーズが終了しており、「打ち切りになった」という噂もあります。
今回はスーツがシーズン9で打ち切りになったと言われている理由、真相について調査しました。
~もくじ~
スーツは打ち切りになった?
厳しい学歴社会を戦い抜く弁護士達の活躍を描いた作品であるスーツ。2011年6月にアメリカで放送が開始され、以降毎年新シリーズが制作されて多くのファンに愛されてきました。そんなスーツですが、2019年のシーズン9をもってシリーズが終了、以降もスピンオフの制作こそあれ、本編の復活はなっていません。
アメリカのドラマは長期シリーズで制作されることが多く、シリーズ終了は打ち切りと見られることも多いのですが、とはいえシーズン9まで続くのはなかなかの長期シリーズ。日本でいうネガティブな意味での「打ち切り」とはまた違うのかな、という気もしますが⋯⋯。
出展:U-NEXT
シリーズ終了に繋がるネガティブな情報はあった
ただ、スーツの場合はシリーズ後期にシリーズの存続が危ぶまれるようなネガティブな情報や出来事は出ており、「描きたいもの全て描ききってのシリーズ完結」とは言えないのかな、という側面があるのも事実です。単純な視聴率のダウンなどだけではなく、キャストの降板などがシリーズの存続に大きな影響を与えているのですね。
「スーツ」シーズン9の打ち切りの理由は?
ここからはスーツのシーズン9での打ち切り、シーズン終了の理由になったと思われる事象について紹介します。
パトリック・J・アダムスの降板
スーツという作品に最も大きな影響を与えたのは、パトリック・J・アダムスさんの降板です。パトリックさんが演じたのは天才的な頭脳を持つものの大学を退学になり、違法行為にも手を染めた過去を持つマイク・ロスであり、スーツという作品はピアソン・ハードマン事務所のハーヴィー・スペクターがマイクを拾い、マイクが学歴を詐称しながら弁護士として働いていくというのが物語の根幹にあるのです。言うまでもなく主要人物であるマイク・ロスの降板は当然、スーツという作品自体に大きな影響を与えました。
降板理由は?
パトリック・J・アダムスさんの降板理由の一つが、2016年に結婚したこと。5年間の交際を経ての結婚だったこともあり、「撮影のために8年も家とパートナーから離れて暮らしてきたプレッシャーもあった」と、長期シリーズになったスーツの撮影スケジュールがパトリック・J・アダムスさんの生活に影響を与えていたことを明かしています。結婚を機に、より家族での時間を持ちたくなったのですね。
「マイク・ロス」の物語の終着を見た
一方で、パトリック・J・アダムスさんはマイク・ロスというキャラクターについて、シーズンが進む毎に色々な顔を見せたマイク・ロスが、最後は色々なことを乗り越えて立派な弁護士になるなど成長していったことを受け、「これ以上続けるとスーツはただの弁護士ドラマになってしまう」という声を聞いていたそう。自身も「これ以上マイクを演じ続けるのはキャラクターにとってよくない変化を招くのではないか」という危惧があったらしく、制作側と話してマイク・ロスの物語を終わらせることを選んだのです。
パトリック・J・アダムスさんはシーズン7をもって降板、ただシーズン9のフィナーレにはゲストとして再登場していますよ。
メーガン・マークルの降板
スーツのキャストにはメーガン・マークルさんも名を連ねていました。メーガン・マークルさんは、英国王室のヘンリー王子と婚約したメーガン妃と同一人物、メーガン・マークルさんはなんとスーツのシリーズが続いていた最中に王室入りしたのです!当然、そのまま役者業を続けていくというのも難しく、メーガン・マークルさんもシーズン7をもって降板しました。
メーガン・マークルさんが演じたレイチェル・ゼインは、奇しくも作中でマイク・ロスと婚約するという役回り。マイク・ロスとレイチェル・ゼインはシーズン7で結婚して物語から退場するという形になりましたよ。
物語のバランスが大きく変わってしまった
主要キャストの降板によって、変革を求められたスーツ。シーズン8はやはり視聴者数の減少が目立ち、どうしてもマイク・ロスとレイチェル・ゼインがいないスーツに物足りなさや違和感を覚えたシリーズファンは多かったのでしょう。パトリック・J・アダムスさんはスーツという作品やマイク・ロスというキャラクターのことを考えて降板を選びましたが、一方でマイク・ロスという存在がスーツには必要不可欠なものになってしまっていた、とも言えるかもしれません。
シリーズとして最も望ましい完結を
一方でスーツの人気は根強く、制作側が望めばシーズン9以降も続けることは可能だったと思いますが、制作側は「シリーズとして完結させるタイミング」に重きを置いて、シリーズの締めくくりとしてシーズン9を制作することを決めました。
スーツはシーズン1が全12話、シーズン2からシーズン8は全16話で構成されていますが、シーズン9は全10話。ラストシーズンなのに最も短くまとまっています。これはシーズン9がスーツを締めくくる為に作られたシーズンで、そのために必要な話数が全10話だったということなのでしょう。
スピンオフ作成も?!
スーツは2019年放送のシーズン9で本編は完結しましたが、スピンオフ作品も制作されています。主要人物達の成長や物語を描き切り、世界観を拡張していくという意味では本編を完結させてスピンオフを制作するというのは良い判断のようにも思えますね。
2019年7月、つまりシーズン9と並行して放送されたのは、スーツの名物キャラクターであるジェシカ・ピアソンを主役とした「スーツ:ジェシカ・ピアソン」。そして2025年に制作、放送されたのが舞台をロサンゼルスに移した「スーツ:L.A.」です。しかしいずれの作品も1シーズン限りの放送、続編の想定があったのかどうかは不明ですがいずれもシリーズ化はされていないのですね。
最後に
今回はスーツのシーズン9での打ち切りの理由について紹介しました。2025年にスピンオフでの展開があったということは、今後も何かしらの新シリーズが制作される可能性はありますよね。日本版や韓国版が制作されるなど、世界中で人気のスーツ。今後の展開からも目が離せませんよ。
