2017年に小説第1巻が発売され、2025年に至るまで19巻発売されている人気小説「異世界のんびり農家」。コミックスも15巻発売されスピンオフ作品も連載中、TVアニメも2023年に放送されるなど、メディアミックスも盛んな作品ですが、中には「気持ち悪い」という声もあるようです。
今回は異世界のんびり農家が気持ち悪いといわれる理由について調査しました。
~もくじ~
「異世界のんびり農家」とは
そもそも「異世界のんびり農家」とはどんな作品なのでしょうか。異世界のんびり農家は、ブラック企業で身体を酷使し、闘病生活の末に亡くなった主人公、ヒラクが異世界に転生、持ち前のサバイバル能力と特別に与えられた「万能農具」を駆使して、強力な魔物などもいる環境の中で農業生活を送っていくという物語です。
ヒラクが村長を務める大樹の村には様々な種族の女性が住み着くこととなり、その女性たちとの交流も本作の主要な見どころとなっています。
「異世界のんびり農家」が気持ち悪いといわれる理由は?
そんな異世界のんびり農家ですが、どうして気持ち悪いといわれているのでしょうか。その理由を見ていってみましょう。
「なろう系」だから
前述のあらすじのように、「主人公が元の世界で亡くなり異世界に転生、『チート』のような特別で万能な力を授かって異世界で無双したり大活躍する」という文脈の作品は近年流行しており、いわゆる「なろう系」としてカテゴライズされます。原作小説の第一巻が2017年というかなり早い段階で発売されている辺りからも察することが出来るかもしれませんが、本作はずばり「小説家になろう」という小説投稿サイトで連載されている作品なのです。こういったあらすじの作品は「小説家になろう」内で多く見られたこともあり、「なろう系」と呼ばれるようになったのですね。
どうして「なろう系」は気持ち悪いと言われる?
異世界のんびり農家が「なろう系」だからといって気持ち悪いといわれる理由にはならないと思う人もいるかもしれませんが、「なろう系」という言葉は時折侮蔑的な使われ方をする言葉でもあります。あまりに似たような設定の作品が多くて辟易する人が多く、更に「神などに与えられた力で異世界で無双する」という設定がご都合的に感じて受け入れがたい、元の世界で命を落として元の世界の家族などへの未練もなく異世界で女性と恋をするような展開が気持ち悪いといったように感じる人も多いのですね。
「ハーレム物」だから
異世界のんびり農家はいわゆる「ハーレム物」でもあります。ハーレムとは一人の男性に複数の女性が好意を寄せ、一人の男性が複数の女性を侍らかすといった意味合いの言葉です。ハーレム物は、多数の美女や美少女のキャラクターが登場し、そのキャラクターの全て、ないし多くが主人公に対し好意を抱くという内容の作品のことを指し、異世界のんびり農家は主人公のヒラクが作中で複数の妻をもうける、バリバリのハーレム物なのですね。
「なろう系」の中でも「ハーレム物」の作品は多くあり、ハーレムを実現するために物語のリアリティラインを下げる必要があり、その結果異世界転生が多くなるという側面もあります。
ハーレムに忌避感を抱く人は多い
日本は当然一夫一妻、一人の男性が複数の女性と関係を持つということに忌避感を抱く人は多いです。それも「浮気、不倫から女性の反感を買い、泥沼の展開になっていく」というものであればリアリティもあり「そういうジャンル」として受け入れられるものですが、「ハーレムを女性側も受け入れており、複数の女性と関係を持つことについてのデメリットが男性側に発生しない」という作品だと、やはりご都合主義を感じたり、男性の願望のようなものを感じて「気持ち悪い」という感想も抱かれやすいようです。
説得力が足りていないという指摘も
ハーレム物などにおいては、ハーレム形成に至るまでの説得力があれば批判も抑えられるのかもしれませんが、異世界のんびり農家においては女性キャラクターがヒラクに対して好意を抱く理由という面で説得力を出せていないという指摘もあります。登場する美女が何故かみんな大した理由もなく主人公に惚れていくという展開に不自然さを感じて、気持ち悪いという感想に繋がっているのかもしれませんね。
「気持ち悪い」という意見はターゲット層以外から出ている
ですが、こういった「なろう系」や「ハーレム物」は多くの需要があるからこそ流行となり、多数の同系統の作品が生まれている訳で、こういった作品に「気持ち悪い」という意見を出すのは基本的にターゲット層以外の方な訳です。「気持ち悪い」と言われている部分を修正すると、今度は本来のターゲット層に刺さらなくなってしまう恐れもあります。
ホラー物を怖いものが苦手な人に見て欲しいと思っても難しい、みたいなことなので、「気持ち悪い」という意見が出ていることをそこまで気にする必要もないのかもしれません。
見たいものを素早く見せるのも大事
女性キャラクターが簡単に主人公に惚れる展開や、万能な特殊能力で苦労なども少なく進む展開などは、異世界のんびり農家の中でも批判されがちなポイントではありますが、一方で読者視点ではそういった作りがストレスフリーで読みやすいという感想もあります。魅力的なヒロインが沢山登場するというのも作品の売りなので、一人のキャラクターが主人公に惚れる過程を説得力のために長い尺を使って描くよりも、そのあたりはスピーディーに進めて、読者の求めているものを素早く見せるというのも大事なことなのかもしれません。
「異世界のんびり農家」に2期はある?
2023年1月から3月までアニメが放送されていた異世界のんびり農家。長らく2期待望論が出ていましたが、このたび2期の放送が決定!「異世界のんびり農家2」というタイトルで、2026年に放送予定となっています。「2026年のいつ放送なの!?」と気になる人も多いと思いますが、そこは現時点では不明。2期の制作発表が2025年8月のことだったので、2026年1月クールからの放送ではないと思います。発表から放送まで1年ほどかかることが多いので、2026年7月クール、もしくは10月クールの放送になるでしょうか。
最後に
今回は異世界のんびり農家が気持ち悪いといわれる理由、及び2期の情報について紹介しました。今となっては同系統の作品は多くありますが、2016年に「小説家になろう」で連載開始し、今も単行本の発売が続く異世界のんびり農家はジャンルの中でもブームの先駆け的存在で、クオリティも高い作品です。アニメ2期の放送が今から楽しみですね!
