『クライシス』(ドラマ)打ち切り理由は?続編はなし?小栗旬が激怒も?

フジテレビ系の火曜21時ドラマ枠で2017年4月11日から6月13日まで放送された刑事ドラマ『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』、人気俳優の小栗旬が主演だったこともあり、話題となった作品です。テロリスト、政治家、新興宗教、軍事スパイと想像をはるかに超える脅威、善と悪が入り乱れる中でそれぞれの正義と苦悩が交錯する作品で話題となったクライシスですが、一部で打ち切りだったという噂もあるようです。

今回はクライシス(ドラマ)に打ち切りの噂が流れた理由や小栗旬が激怒したという噂についてご紹介します。

『クライシス』(ドラマ)とは

『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班(クライシス こうあんきどうそうさたいとくそうはん)』は、関西テレビ制作・フジテレビ系の火曜21時ドラマ枠にて2017年4月11日から6月13日まで放送された小栗旬さんが主演の刑事ドラマで、国家を揺るがす規格外の事件に立ち向かう規格外の特捜班たちの葛藤を描いた作品です。テロリスト、政治家、新興宗教、軍事スパイと想像をはるかに超える脅威を相手に善と悪が入り乱れる中でそれぞれの正義と苦悩が交錯する作品となっています。

『クライシス』は打ち切りになったのか

さて、早速本題の『クライシス』は打ち切りになったのかについてですが、クライシスは打ち切りにはなっていません。多くの視聴者がドラマの終わり方が中途半端であったり、続きを見たかったと感じたりしたことで誤解の声が上がっていたようですが、予定通りの10話完結で意図的に完結していることがわかっています。

ではなぜ、打ち切りの噂が流れてしまったのか。ここからは打ち切りの噂が流れた理由をご紹介します。

曖昧な結末

クライシスに打ち切りの噂が流れた1つ目の理由、それは曖昧な結末です。クライシスの最終回では、主人公たちが正義を選ぶのではなく、国家の闇を前にして曖昧な結末を迎えるという結末が描かれました。公安の一員として国家を守ってきた主人公らが、次第に本当に守るべきものは何なのか自問自答し始めるのです。

この結末によりSNSでは「全員闇落ちエンド」「闇落ちルート」などのワードが飛び交いラストが不完全燃焼な印象を残したことで「打ち切り」という誤解を招いたようでした。公安という正義の象徴が「国家の裏側」を知ってしまったことで、正義を貫けなくなる展開は多くの人がモヤっとした印象を受けたようです。

ストーリーの難解さ

クライシスに打ち切りの噂が流れた2つ目の理由、それはストーリーの難解さです。一般的な刑事ドラマといえば大体が1話完結の作品が多い印象があります。しかし、クライシスでは多くの登場人物、伏線や社会情勢が複雑に絡み合う構成となっており、加えて国家安全保障やテロ対策など、現実の政治問題に踏み込んだ設定、登場人物の内面描写と心理戦、毎話の事件が全体の伏線に結びついているという、かなり難解な作品となっています。

そういった作品を推測することが好きな人にはウケたでしょうが、多くの一般的な視聴者にはウケが悪く視聴者を遠ざけてしまったのではないかと言われています。視聴者が離れてしまったことで「打ち切り」の噂まで広がってしまったようでした。

主演・小栗旬と制作側の問題

クライシスに打ち切りの噂が流れた3つ目の理由、それは主演の小栗旬さんと制作側の問題です。発端はクライシス第4話放送の冒頭のシーンがカットされていたことだったようで、カットされたシーンは当時緊迫していた北朝鮮に関するニュース映像が流れるようになっていたようです。放送直前にカットの意向を小栗さんに伝えたようですが、小栗さんにとっては、作家の金城一紀氏と共に5年間も構想を練った作品なので、思い入れが人一倍強かったようで「早く教えてくれていれば撮り直しもできたのに」と怒り心頭で「フジのドラマには二度と出ない」と大騒ぎになったようでした。この騒動によりあっという間に「打ち切り」の噂にまで広がってしまったようです。

続編の可能性について

最終回で主人公たちの闇落ちが描かれた「クライシス」、その後がどうなったのか気になる方も多いのではないでしょうか。ここからはクライシスの続編の可能性についてご紹介します。

高評価でも続編は難しい?

「クライシス」は最高視聴率が第1話の13.9%、最低視聴率が第6話の8.4%、平均で10.6%とという失敗作とはいえない数字を出しています。しかし、続編や映画化するには難しい数字だったようで、商業的判断でシリーズ化を見送った可能性が高いと言われています。モヤモヤとした感じで終わっているため、続編を望む人は多かったようですが、実際の視聴率ではそれが難しいのが現実だったのかもしれません。

2025年で丸8年の現実

「クライシス」の最終話が放送されたのは2017年6月13日で、2025年現在で約8年の年月が経過しています。終わり方が映画への布石と感じたファンなどは期待をして待ち続けていたかもしれませんが、現実としてこれまで続編や映画化の発表は一切ありません。制作しているのであれば、流石に何らかの発表はあるのではないでしょうか。

加えて、小栗旬さんが社長に就任している点や過去に「フジのドラマには二度と出ない」と大騒ぎになったこともあり、解決したとは言われているものの、なかなか難しいというのが現実なのかもしれません。

完全オリジナルストーリーの難しさ

最後に完全オリジナルストーリーの難しさです。「クライシス」のドラマは原作小説「クライシス」と同じ世界観を共有しつつも物語の構成や舞台設定が大きく異なっている完全オリジナルストーリーとして制作されています。続編を作るとしたらまた新たなオリジナルストーリーを制作する必要などもあるため難しいのかもしれません。

まとめ

今回はクライシス(ドラマ)に打ち切りの噂が流れた理由や小栗旬が激怒したという噂、続編についての情報をご紹介しました。最終回が賛否両論で話題となったクライシス、打ち切りについては噂だったようですが、小栗旬さんが過去に激怒したという噂は本当のようでした。続編については今のところかなり可能性は薄いように感じますが、何らかの拍子で制作される可能性もあるかもしれません。闇落ちルートのその先を予想しながら気長に情報を待ちましょう。