擬人化された肉食獣と草食獣が生活・共存をする世界を舞台に、全寮制の学校チェリートン学園へ通う動物たちの群像劇が描かれ話題となった『BEASTARS(ビースターズ)』、2019年10月にはフジテレビ+Ultraでアニメが放送されるなど人気となりました。そんなビースターズですが、一部では打ち切りになったという噂も耳にします。今回はそんな『ビースターズ』が打ち切りという噂やその理由、アニメがひどいという評判についてご紹介します。
~もくじ~
BEASTARS(ビースターズ)とは
『BEASTARS(ビースターズ)』は板垣巴留先生の漫画作品で、週刊少年チャンピオンにて2016年から2020年まで連載されました。全寮制の学校チェリートン学園へ通う動物たちの群像劇が描かれ、2021年10月時点で累計発行部数は750万部を突破しています。2018年には第42回講談社漫画賞・少年部門受賞、第11回マンガ大賞で大賞を受賞など話題となり、2019年にはアニメも放映され、Netflixでの独占配信も開始されました。
大まかなあらすじ
中高一貫のエリート学校・チェリートン学園内である日草食獣アルパカの生徒テムが肉食獣に殺されるという「食殺事件」が起きます。そんな中、テムと同じく演劇部部員であったハイイロオオカミの少年レゴシは、大型の肉食獣であることに加えて寡黙な性格や意味深な言動が災いしてしまい、テム殺しの犯人だと疑いの目を向けられてしまいます。幸いこの疑惑はすぐに晴れることとなりましたが、結局真犯人は見つからないままとなり、この「食殺事件」によって肉食動物と草食動物の間に確執が生まれ、物語が動き出します。
ビースターズは打ち切りだったのか
最初に結論から言ってしまうと『ビースターズ』は打ち切りになっていません。終わり方が打ち切りになったように感じた人もいたようですが、板垣巴留先生の予定通りに進んだ上で完結しています。では、なぜ打ち切りの噂が流れたのでしょうか。ここからは打ち切りの噂が流れた理由をご紹介します。
終盤のストーリー展開
1つ目の理由として挙げられているのは、終盤のストーリー展開についてです。ビースターズを見たことがある人であればわかるかと思いますが、序盤から中盤にかけて細かく伏線が張られており、キャラクターの心理描写が丁寧に描かれている印象があります。しかし、細かい設定が魅力で「肉食動物と草食動物の対立や共生」という難しいテーマを繊細に描いてあった序盤から中盤に変わって終盤は展開が早く感じました。レゴシとメロンの対決も思ったほどの盛り上がりもなくあっさりとした感じで終わりました。こういった駆け足の展開が打ち切りになったのではないかという噂に広がっていってしまったようでした。
未回収の伏線
2つ目の理由として挙げられているのが未回収となった伏線です。序盤から中盤にかけて張られた伏線でしたが、最終回まで回収されなかった伏線がいくつも残っていました。そして、テーマとなっている「肉食動物と草食動物の対立や共生」の結論やレゴシのその後どうやって生きていくのか、その他のサブキャラたちのその後など描ききれなかったのではないかと思わせるものも引っかかります。その結果として終わり方が中途半端という評価に繋がってしまい、打ち切りになったのではないかという噂が広がったようです。
予想しなかった終わり方
3つ目は予想しなかった終わり方です。ビースターズは数々の賞を受賞した作品ということもあり、多くの読者がいました。アニメ化もされ大人気となったビースターズはその結末についても色んな推測がされていたといいます。そんな中でいざ最終回を迎えると、思ったより盛り上がりを見せることなく終わってしまいました。これは板垣巴留先生があえて意図的に全てを明確にしないで読者に解釈を任せるという形をとったわけですが、「肉食動物と草食動物の対立や共生」のもっと明確な答えが欲しかった、レゴシのその後を描いて欲しかったなど色んな意見が上がっていたそうでした。
アニメ版がひどいという評判について
数々の賞を受賞し、大人気となりアニメ化もしたビースターズですが、一部ではアニメ版がひどいという噂も耳にしました。ここからはアニメ版がひどいという評判の理由をご紹介します。
アニメ版がひどいと言われる理由
アニメ版がひどいと言われる主な理由は、アニメ化されたことで様々なものが省略されてしまっていることにあるようでした。エピソードの省略はもちろんのこと、肝心のバトルシーンも簡略化されており、原作を見て楽しみにしていたファンは残念な気持ちになったようです。限られた1クール12話にまとめなくてはいけないのはわかるのですが、肝心なキャラクターの関係性に関するエピソードが削られていたり、原作で熱く描かれたバトルシーンが簡略化されていたのは物足りなさを生み出してしまったようでした。
アニメ版の続編は?
原作で話題となりアニメ化もされた『ビースターズ』、続編が気になる方も多いのではないでしょうか。完結編となるアニメの「BEASTARS FINAL SEASON(ファイナルシーズン)」は2024年からNetflixで配信されています。これまでのシーズン1からシーズン2も配信されており、2024年から配信されているファイナルシーズンはパート1となっており、2025年にその続編のパート2が配信予定となっているようでした。
まとめ
今回は『ビースターズ』が打ち切りという噂やその理由、アニメがひどいという評判についてご紹介しました。打ち切りの噂が流れた理由はいくつかあるようですが、特に最終回の終わり方に納得できない読者から打ち切りの噂に広がってしまったようでした。板垣巴留先生が意図的に読者に解釈を任せた形で終わることを選んだ終わり方となっており、もう少し答えが欲しかったファンが多くいたようです。賛否両論となったビースターズの最終回ですが、そういった作者の考えも踏まえてしっかりと評価して応援していきましょう。