違った世代の2人の女性が友情を築く感動的な物語で人気となった『メタモルフォーゼの縁側』2017年11月から2020年10月にかけてKADOKAWAのウェブコミック配信サイト「コミックNewtype」で連載され、2022年には実写映画化されるなど話題となりました。そんな人気作の『メタモルフォーゼの縁側』ですが打ち切りとなったという噂もあるようです。今回は『メタモルフォーゼの縁側』が打ち切りになったという噂の理由や残された謎についてご紹介します。
~もくじ~
メタモルフォーゼの縁側とは
メタモルフォーゼの縁側(メタモルフォーゼのえんがわ)は、鶴谷香央理先生による漫画作品で2017年11月から2020年10月にかけてKADOKAWAのウェブコミック配信サイト「コミックNewtype」で連載され、2022年には実写映画化されるなど話題になりました。75歳の老婦人の雪と書店でアルバイトをしている17歳の女子高校生うららが出会い、漫画について語り合ったり同人誌即売会に出かけたり、共通の「好きなもの」を通じて交流を深めていく物語を描いた作品です。
『メタモルフォーゼの縁側』が打ち切りと噂される理由は?
2022年には芦田愛菜さんと宮本信子さんのダブル主演で実写映画が公開された『メタモルフォーゼの縁側』ですが、単行本では全5巻で終了し完結しています。しかし、一部では打ち切りになったのではないかという噂もあったようです。ここからは打ち切りと噂になった理由をご紹介します。
違和感の残る最終回
漫画について語り合ったり同人誌即売会に出かけたり、共通の「好きなもの」を通じて交流を深めていく物語を描いてきたメタモルフォーゼの縁側ですが、最終回では海外に暮らす娘一家とのお試し同居を決めた雪と第一志望の大学に合格したうららが描かれ、お互いに新たな人生を始めていくという幕引きとなりました。これまで色んな交流を描いてきた中での雪の健康悪化で急展開を迎えた印象のある終わり方、そういった点から違和感を覚えた読者は多かったようでした。
未回収の謎
メタモルフォーゼの縁側では雪とうららの交流だけでなく、うららと幼馴染の紡、そして紡の彼女との関係性も描かれていました。途中でうららが幼馴染の紡に恋心をもっているような描写もあった中で紡の彼女は留学することとなり紡とは別れていますが、その後でうららと紡の関係性が変わった様子が描かれることはないまま最終回となりました。あくまでメタモルフォーゼの縁側のメインは雪とうららの交流にあるのでサブストーリーであるうららと紡の関係は重要視されていなかったのかもしれませんが、この伏線(謎)の回収がされなかったことにモヤっとした読者も多かったようでした。
『メタモルフォーゼの縁側』は打ち切りではない
ここまで色々とご紹介しましたが、メタモルフォーゼの縁側は打ち切りになったわけではないようでした。確かに未回収となってしまった伏線やもっと2人の交流を見たかったファンも多いですが、メタモルフォーゼの縁側は様々な漫画賞を受賞し批評家や読者の間で高評価を獲得していたのは確かです。全5巻・全52話という物語、色々な声は上がっていたものの作者・鶴谷香央理先生の中で描きたかったものが描ききれたのではないでしょうか。
まとめ
今回は、メタモルフォーゼの縁側が打ち切りになったという噂の理由や残された謎についてご紹介しました。メタモルフォーゼの縁側は打ち切りではなく完結しており、これが作者・鶴谷香央理先生の中で描きたかったもののようでした。うららと紡の関係でモヤっとした読者も多かったようですが、読者が予測できない幕引きもまた漫画の面白いところでもあります。共通の「好きなもの」を通じて交流を深めていく物語を描き最終的にお互いの新しい人生に進む姿が鶴谷香央理先生の中での完結だったのではないでしょうか。